この記事では、PostgreSQLの最新版(執筆時では14.1)をインストール・設定を行い、ローカル環境を準備する手順をまとめます。
- 1インストール
インストーラをダウンロードして、postgresSQLをインストールします。
- 2接続確認
psqlとpgAdmin4で接続確認します。
インストール
公式サイトから最新版のインストーラをダウンロードします。
この記事ではWindows10 Homeを使用するため、Windows x86-64を選択します。ダウンロードしたexeファイルを開き、デフォルトでインストールしていきます。
インストール先:C:\Program Files\PostgreSQL\14
Components:すべて選択
Componentsには次のものがあります。
- PostgreSQL Server
- pgAdmin4 … 管理と操作のためのGUIツール
- Stack Builder … 周辺ツールをインストールするもの
- Command Line Tool
データの保存先:C:\Program Files\PostgreSQL\14\data
データの保存先として選んだパスは、データベースクラスタ(データベースを格納する領域)として使われます。
続いてパスワードを入力します。このPWはsuper userのログインに使用します。
Portもデフォルトの5432でNextを押します。既に異なるバージョンのPostgreSQLをインストールしている場合にはポートが競合しているかもしれないので注意してください。
デフォルトのロケールは[Default locale]
のままにすると日本語環境が選ばれます。日本語環境ではロケールを使用することにメリット・デメリットがあるため任意になります。PostgreSQLではロケールの使用は非推奨のため、Cを選択します。
最後にSummaryが表示されます。
インストール終了後、プログラム一覧にPostgreSQL 14があることを確認してインストールは終了です。
接続確認
DBの接続確認にはSQLShell(psql)かpgAdmin4を使用します。両方試してみましょう。
psql
psqlを起動して何も入力せずにEnterを押すことで、デフォルトの値が入力されます。ユーザ postgres のパスワードのみインストール時に指定したものを入力します。
Server [localhost]:
Database [postgres]:
Port [5432]:
Username [postgres]:
Client Encoding [SJIS]:
ユーザ postgres のパスワード:
psql (11.15)
"help" でヘルプを表示します。
postgres=#
cmdからpsqlを叩きたい場合はPATHにC:\Program Files\PostgreSQL\14\bin
を追加し、psql -h localhost -p 5433 -U postgres -d postgres
と入力します。
>psql -h localhost -p 5432 -U postgres -d postgres
ユーザ postgres のパスワード:
psql (11.15)
"help" でヘルプを表示します。
postgres=#
先ほどのSetup時に選択したロケールは以下のように確認できます。
postgres=# SELECT name, setting, context FROM pg_settings WHERE name LIKE 'lc%';
name | setting | context
-------------+---------+-----------
lc_collate | C | internal
lc_ctype | C | internal
lc_messages | C | superuser
lc_monetary | C | user
lc_numeric | C | user
lc_time | C | user
(6 行)
pgAdmin4
起動するとPWを聞かれるので入力。ただしこれはsuper userのPWではなく任意のPWです。
pgAdmin4はブラウザとして起動します。初期設定では英語表記ですが、ファイル>設定>ユーザ言語
で日本語表記に変更できます。